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DECOR WALTHER ワンランク上のバスアイテム

ワンランク上のバスアイテム
DECOR WALTHER/デコワルター

デコワルター社は、バスルームを中心にインテリアアイテムを幅広く手掛けるドイツのメーカー。その製品数は1000種類にもわたり、ヨーロッパをはじめ世界70ヶ国、ホテルやスパなどでも多く使われています。世界中の異なるバス文化をもつ人々が魅力を感じるデコワルターの製品。クオリティとフォルムを追求する製品づくりについて、デザイン・開発を一手に担うデザイナーでもあるマイケン・ワルター社長にお話しを伺いました。
  • ハイクオリティを求めて

    ― バスアイテムを手掛けるようになったきっかけは?
    1970年代の初め、今は亡き主人のハラルドと家具の装飾金具やバスルームの金具などを扱う小さなショップを運営していました。留め金や呼び鈴などディティールにこだわるお客様は、バスルームの装飾にもクオリティを求める人が多く、それに見合った製品が少ないことに気付いて自分たちでバス製品を開発してみようと思い立ちました。

    当時、バス関連のショップでは水道や排水パイプの延長のような、ドライでスタンダードな製品しか販売されていませんでした。生活のなかでとても重要な部分となるバスタイム、どうしてこの部分に対するデザインがおざなりにされてきたのか、大きな疑問を感じたのです。
    今では世界中でクオリティの高いバスアイテムを扱うお店を見ることができ、良い時代になりましたね。

    ショーールーム

    ― ロゴマークのライオンの意味は?
    70年代に英国を中心に動物をモチーフにしたデザインが流行ったことがありました。先程お話した、創業当初のショップのドアノブにもライオンのデザインが刻印されていたんです。

    私たちの出発点となったショップ、そのドアを開けることで全てが始まったとも言えます。いつのまにか私たちのシンボルのようになっていったライオンは、力やエネルギーのシンボルでもあるし、じゃあ、会社のロゴにしようと考えました。

    ショールーム

  • 大切に考えていること

    ― 製品のデザイン、素材選びで大切に考えていることは?
    ハイクオリティでフォルムが美しいことです。様々な素材を使い、あえて主張を抑えることで自分だけの素敵な空間をクリエイトできる製品を提案したいと考えています。

    私は自分の気に入ったものやイメージを持ち帰って、オフィスや自宅のバスルームに置いてしばらく一緒に生活してみます。そうすると、いつしか素晴らしいアイデアが生れてくるんです。

    ショールーム

    ― ライフスタイルの中で大切なこと、興味のあることは何ですか?
    生活の中で大切に考えているのは、やはりバスルームですね。私だけの大切な空間で、リラックスさせて自分を癒してくれる場所です。

    私の家のバスルームは整然としたデザイン系とお考えでしょうが、実は小さくて個人的な写真やものがたくさん置いてある、とてもプライベートな空間です。ここにいると本当にリラックスできるんです。
    興味があることは休暇で行く場所や様々な素材、まあ、私が好きだと思うもの全てですね。何にでも興味があってつきることはありません。

    ショールーム

    ― ご自身のライフスタイルが製品に反映されることもありますか?
    私は現在、仕事が全てで生きています。朝から夕方まで会社で働き、毎日フランクフルトのショップに行って直接お客様にも接します。働き過ぎね。年間15のメッセに出展し、大切なお客様に会うため出張などで飛び回っています。

    でも毎日が楽しくて、色んな人に会って意見を聞いたり、新しい情報を得たり、出張先の町で見かけたお店やホテルの部屋など、全てが私にエネルギーを与えインスピレートしてくれます。この仕事で吸収した全てが製品に反映されるので、そうですねライフスタイルが反映されていると言っていいと思います。

    マイケン・ワルター社長

    ― 日本へ向けてメッセージをお願いします。
    日本人はトレンドに関して常にトライする勇気を持ち、決して大げさじゃなく、様々なことを試す先進的な文化を持つ国民だと思います。でも同時に伝統的な考え方をし、自分達の文化を大切にしているように私の目に映りました。とても素晴らしい国民だと心から尊敬しています。こんな素晴らしい皆様が私達の製品を使っていただくこと、心から光栄に思っています。

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