KIKI ラウンジチェア

イルマリ・タピオヴァーラは、フィンランドでアルヴァ・アアルトの次世代において活躍したデザイナーです。社会におけるデザインの役割を生涯追求し続け、モダニズムと工芸の融合を目指しました。全ての人の暮らしが等しく良くなるための方向性を追求し続けた彼の製品は、現代の日本の私たちにも大切な何かを語りかけてくれます。

KIKIシリーズは、当時のスチールチューブの製造業者から、工場に余っていた大量の在庫を利用できるプロダクトのデザインを依頼されたことがきっかけで生まれました。シンプルで無駄のない洗練されたデザインが評価され、1960年にミラノトリエンナーレで金賞を受賞。シンプルな構造はどんな素材、カラーのファブリックを纏ってもその個性を際立たせてくれることからマネキンのようだとも言われています。

artek

アルテックは1935年、アルヴァ・アアルトをはじめとする4人によりヘルシンキで設立。独自の曲木技法L-legにより生み出されたstool 60をはじめ、北欧のモダニズムを創りあげてきたブランドです。そして現代もその精神は国際的なデザイナーに引き継がれ、新たなチャレンジを続けています。