工房アイザワ

用の美を備えた日本の道具

工房アイザワは新潟県燕市に本拠地を置くメーカーです。その歴史は古く、大正11年より金属製品を中心とした暮らしの道具を手掛けています。国内の工場で作られるその製品は、そのクオリティの確かさと使い勝手の良さにより多くのファンを持つメーカーです。また、1984年に発表したブラック色のカトラリーはMOMAの永久収蔵品に選ばれるなどデザインにおいても高い評価を得ています。

用の美を備えた日本の道具

  • 金属加工の町

    新潟県燕市は日本でも有数の金属加工の町です。古くは農耕具や鎌などの生産に始まり、台所で使う鍋や釜などの生活用品を手掛けるようになります。高度経済成長期にはステンレス加工の技術が大きく発展し、今日では街の主要な産業の一つとなっています。
    工房アイザワの道具においても金属素材が中心です。それぞれの用途に合わせていくつかの金属素材が使い分けられています。

    金属加工の町

  • 素材の特徴と用途

    - 銅
    銅の特筆すべき特徴は、熱伝導の良さにつきるでしょう。鍋やフライパンに使うと空焚きが不要なほどすぐに熱することができる素材です。微妙な温度の変化が求められる調理や、カトラリーに使えば食品の温度をダイレクトに感じることができます。デリケートな加熱が求められる玉子焼きに銅素材が使われるのはこのためです。また、経年によって詫びた味わいがでるのもポイントです。

    - アルミニウム
    非常に軽くて加工がしやすく、熱伝導の良さが特徴の金属です。その軽さからキッチン用品にはよく使用される素材です。アイザワでは卓上で使うレンゲやお玉などに使用されています。槌目加工にすることで、冷たい印象になりがちなアルミ素材を温かみある雰囲気に仕上げています。スタイリッシュさと温かみが共存した仕上げはアイザワの真骨頂と言えるでしょう。

    - ステンレススチール
    アイザワの道具の中心的な素材で、ほとんどの製品はステンレスで作られています。強度があり水に強い特性から、調理道具、カトラリー、流し小物などその用途は多種多様です。アイザワの道具にはニッケルとクロムの含有量の異なる、18-8ステンレスと18-10ステンレスが用途に合わせて使い分けられています。

    素材の特徴と用途

  • 工房アイザワのモノ造り

    工房アイザワのモノ造りは、「なぜその道具が必要なのか?」というシンプルなテーマに基いています。
    道具の存在する意義を深く考えるほど、装飾的な要素は削られ機能性は研ぎ澄まされます。
    そうして生まれる生活道具は、使いやすくて美しく、耐久性にも優れた「用の美」を備えているのでしょう。そしてそれは、古くから金属加工を営んできた燕市の熟練の職人の手によって支えられています。

    工房アイザワのモノ造り

page top