特集FEATURE
晴々 スタジオガラのものづくり
HALE-HALE Craft : The perspective of Studio GALA
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本イベントでは、スタジオガラの全ラインナップとデザイナー小林良一氏のものづくりの背景を探る展示を行います。美しい道具、明るいお飾りが、はればれとした気分を運んできてくれるはずです。
店舗イベント|晴々 スタジオガラのものづくり
会期:2021年10月14日(木)~11月9日(火)
*10/29(金)は臨時休業いたします。
場所:リビング・モティーフ1F
イベントの詳細はこちらオンラインショップでも一部商品をご購入いただけます。また六本木店舗では、さらに多くの商品を販売いたしますので、イベント会場にもぜひお立ち寄りください。
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祝う
水引 | 東京
水引細工をする人の条件は「綺麗な水が張られた清々しい田で稲作を仕事とする若い娘さん」だったと水引を作っている人に聞きました。水引は祝儀、不祝儀の贈答品の包み紙にかける飾りの帯紐です。一度結ぶと結び癖がついて元には戻りませんから封印の意味で最適です。結びの形には呪術的な魔除けの意味もあることから、先のお話は、やはりそうなのかとストンと納得した記憶があります。 -
作る
組紐 | 京都
紐は世界中で発展してきましたが、その多くは「織る」「編む」といった方向で技術発展が進みました。組紐は唯一日本が伝承し発展させてきたようです。女性の髪の三つ編みの形、3つ以上の糸の束を交差させながら組み上げるのが組紐です。厳密には三つ組と言えます。紐を作る際、ヘラで打ち込んで組目を整えていくので、打紐とも呼ばれます。 -
選ぶ
こより鉢 | 李朝
李朝の白磁の形と質感は、中国の元、明の厳しく澄んだ白磁に比べると、働く人のような誠実さそのものです。こよりを編んで黒漆がかけられた小さな鉢も一見荒々しく見えますが、強固さと耐久性に重きを置きながらも、決して雑ではない李朝の生活文化が滲み出ています。効率を追求して非個性化した工業的な技術とは逆の触覚的技術に重点をおいた豊かさを感じさせる器です。 -
使う
桐材に3つの穴を開け、紐を通しただけで足のための履物とする。身体の機能性を基本に考えられてきた近代の合理性からすれば、かなり乱暴に感じるかもしれません。多くの製品が人間に自然を従属させることで生産されていることを考えると、2本の細い木材だけで食事の用を足す箸や下駄の合理性は、日本の文化形態が生み出した自然に寄り添おうとする機能性です。 -
素材
信楽粘土 | 滋賀
この土の白さとボリュームが好きで随分前から側に置いています。滋賀県信楽町黄瀬にて手掘りで少量採掘される信楽粘土です。見ての通り真っ白な土で、焼き上がりも真っ白です。薪窯焼成すると白地に火色が移って信楽焼の特徴が現れます。中国文化は石、朝鮮半島は白磁、日本の文化は陶器と言われる一端が信楽の土にあります。