特集FEATURE
自分だけの風合いを楽しむために
キッチン道具のお手入れ方法
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「土鍋」まずはおかゆを炊いて目止め
気温が下がるとともに大活躍する土鍋。土鍋料理は身も心も温まります。でも新品はすぐには使えないんです。使い始めは、まずおかゆを炊いて目止めをしましょう。お米のでんぷん質が土鍋の微細な空孔を埋めて水漏れを防いでくれます。
目止めの手順
①土鍋を洗い、底を上にして乾燥させる。
②乾燥後、土鍋に8分目の水とお茶碗1杯のご飯を入れる。
③弱火でおかゆを炊き込みます。
④炊き上がったら火を止め、おかゆが冷めるまで置きます。
※冷めたでんぷん質が目止めします。冷めるまで必ず待ちましょう。
⑤おかゆが冷めたら、別に移して洗って完全乾燥。目止めの完了です。
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「木製品」乾性油でコーティング
木肌がカサついてきたら、キッチンペーパーに乾性油を染み込ませ、全体にすり込ませるよう、たっぷり塗ります。立て掛けるなどしてしっかり乾燥。使用する際は軽く洗って使います。キッチンにある木製品をこの際まとめてオイルコーティングしましょう。
乾性油とは、空気に触れると乾いて固まる油です。アマニ油やエゴマ油、クルミ油などが乾性油に属し、スーパーなどで簡単に購入できます。お手入れ後にベタつきにくいので、他の食器やシンクなどにも影響が少なく、ホコリも付きにくいのでおすすめです。
乾性油はもちろん料理にも使えますが、オイルコーティングの専用油としてストックしてもいいですね。
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「曲げわっぱ」酢水で黒ずみ予防
杉の香りが食材を引き立て、吸湿性や殺菌効果もある無塗装の曲げわっぱ。日本の美しい手仕事の逸品です。曲げわっぱの魅力を長く堪能できるよう、お手入れは欠かさずに。
無塗装の白木と食べ物の成分が触れると化学反応を起こし、体に害のない黒ずみが起きます。使用後は酢水(1:1)に30分ほど浸すことで、黒ずみが和らぎます。酢水に浸した後は、お湯で洗い流し、水分を拭き取ってしっかり乾燥させましょう。
また、繊維が優しい天然の棕櫚たわしでのお手入れも効果的。木目に沿って棕櫚たわしで汚れをしっかり落とすことで、色素やにおいの浸透を防ぎます。木目が浮き出たり、やや薄くなりますが、使い込む風合いも楽しみのひとつです。 -
長く寄り添うキッチン道具
道具を大切に扱うと、心も豊かに、おいしい料理ができます。使ってはお手入れを繰り返す。どんどん愛着が増して、長く寄り添う大事な道具になります。