見つめることで広がる「石」の景色

シンプルなブックエンドも、産地を想像しながら目を凝らして模様を見つめると、興味深い世界が広がります。
例えば暖色系の微妙な配色が特徴的なL型ブックエンド ピンクは、スペイン産の石材「ロッソアリカンテ」と、イタリア産「ペルリーノロザート」を組み合わせたもの。褐色を帯びた赤色に、ベージュトーンの優しいピンク色が調和します。

いずれも古代から石が建材として使われてきたヨーロッパで採れた石。遺跡に残された石や、石造りの神殿。古くからの資源である石の重厚な感触は、そんな未知の風景への想像を駆り立ててくれます。

シックな印象が魅力のブラウンカラー

アーチ型ブックエンド ブラックに使用されているのは、中国産「ブラウンパーラー」と、トルコ産「ムルシアブラウン」。古くから石材として利用されてきた大理石の中でも、ムルシアブラウンは１０年ほど前から採掘が開始された比較的新しい石種。グレージュの地色に玉石を散りばめたような柄が特徴で、様々なインテリアに馴染む穏やかな色調です。

L型ブックエンド ブラックにも使用されている「ブラウンパーラー」は、限りなく黒に近いダークブラウンの地色に、白やオレンジ、金色の筋模様が大胆に入った石材。クラシックな書斎にもモダンなリビングにも調和する、上品な存在感です。

世界中の石に触れられる「積み石」

石そのものの色合いを活かして、カラフルな積み木を石素材で表現した「積み石」は、ISHIZOの象徴的なアイテム。実は多様な産地から集まった石材で作られています。

黄色と赤のパーツはスペイン産「エンペラドールライト」と「ロッソアリカンテ」、緑色はインド産「グリーンマーブル」、グレーのパーツはトルコ産「エンペラドールロイヤルクロム」。
こうして産地を意識しながら石を積んでみると、世界中の石材で建造物を建てているような、ちょっと壮大な気分に。パーツをじっくり観察すると、それぞれの模様が唯一無二であることを実感でき、眺めるほどに新しい発見を与えてくれます。

時代や国境を超える「石」という素材

太古の昔から道具や装飾品として、時には建材として人々の暮らしに寄り添ってきた「石」。大規模なビルなどパブリックな場で使われることが多かった大理石も、現在ではプライベートなシーンで楽しまれるようになりつつあります。

「石」との出会いの機会を増やしたい。そんな想いで作られるISHIZOのプロダクト。その手触りは時代や国境を超えて、地球や人の歴史に息づく、石の豊かな魅力を伝えてくれます。